2000年11月10日「市橋隆雄さんを囲む会 講演会」(三重県亀山市にて)P1

「市橋隆雄さんを囲む会」代表あいさつ

 本日はご多忙中のところ、週末の貴重な時間を割いてこの「市橋さんを囲む会 講演会」に出席していただき、まことにありがとうございます。

 私は、中学校3年時代の市橋君の同級生で、片岡と申します。仲間は私のことを亀山のサダムフセインと呼びますけども私は平和主義者でございます。 顔はバリケードでございますが心はデリケートでございますのでよろしくお願いします。

 私どもは、昭和39年に亀山中学校を卒業しました。当時、一学年600人という今では想像もつかないような大人数でしたが、その中で私たちは卒業し、それぞれの道を歩み、現在に至っている訳でございます。
 私たちのクラスは、最近は毎年同窓会をやっております。けれども、その中で一つだけ気になることがございました。それが、今日の主人公であります市橋君のことでございました。

 10数年ほど前、彼がアフリカに行っておられるということを、彼からの手紙で知りました。そのときは、「彼は何をやっているのか、まあ好きなことをやっているんだろう」としか思っていなかったんですけど、一昨年の夏にご実家の方から彼が帰国されるということを聞きまして、急遽同窓会を開きました。そして、彼に来ていただきまして初めて、彼のアフリカでの活動を聞きました。

 その内容はこの後、本人からお話があると思いますが、私たちは彼の活動の内容を聞いて非常に感動し、心を打たれました。彼は、私たち日本人が忘れかけている純粋な心をもってみえるということを知ったからです。彼は私たちの誇りであり、また亀山市の誇りであると思いました。

 彼は中学時代非常にスポーツ万能で、精神も強く強靭な肉体を持ってみえます。既に彼は幾多の困難を乗り越えて現在があると思いますけど、しかし、彼の行く末にはまだ幾多の困難が待ち受けていることは間違いありません。
 そんなときに、私たち同級生が、あるいは亀山の人間が、あるいは日本人が、彼のために一つでも何か助けられないか、そう思ったのが今日この講演会を開くことになったきっかけでございます。

 我々一人一人の力はたかが知れておりますけど、今日彼の話をお聞きしましてご賛同していただいた方皆さんの力が合わされば、彼にとって非常に大きな助けになるだろうと私は思いますし、期待もしております。また、海外の人々と直接交流することができることで、地域の子供たちにも海外の世界の本当の姿を知ることができると思います。

 しかし、私たちはなにぶんにも全くの素人でございます。何一つ準備がしてございません。
 今日のために準備していただいた方々にお力になっていただきまして、今後いろんなことを決めていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。なお、今回市橋さんが日本に帰ってみえた理由のひとつは、外務大臣からの表彰を受けられるためであると申し添えておきます。

 また、この短時間に会を開こうと発案したのがわずか一週間前でございます。この一週間で、ここまで皆さんに集まっていただけることになったのは、中日新聞亀山支局の方、北勢県民局の方、亀山市市民課の皆様、それに、その他の皆様のご尽力があったことを申し沿えて、この場をお借りしてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

記念写真
「市橋さんを囲む会」の人たちと

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