2004年版 民族を超えた母として
市橋さら 講演 写真&音声版

2004年6月5日 亀山市総合保健福祉センターにて収録
市橋さら 1956年東京生まれ。
三重県亀山市出身の牧師 市橋隆雄さんの妻として1988年より
ケニヤでキューナ幼稚園を設立運営
2003年よりスラム地区にコイノニア幼稚園を設立
詳しくはアフリカにつなぐ虹の架け橋を参照ください。

製本用ダウンロード版(word)
    製本用ダウンロード版(PDF)

市橋家族のサイト「アマニ・アフリカ」もあります。
このサイトでは講演を臨場体験いただけるよう音声でお届けします。総時間約90分です。
このサイトへのリンクは自由です。
音声・解説・写真等は改ざんしないかぎり自由に活用ください。

                  
主催: 「市橋隆雄さんを支える会」
                  
後援: 亀山市・亀山市教育委員会
市橋ファミリーのサイト「アマニアフリカ」   市橋さら 2001年版 講演全記録 

  遠くケニヤより来日し3年ぶりの
講演会です。
夫の故郷三重県亀山市の
総合保健福祉センターに約70人の皆さんが集まりました。
テレビ局も取材に来ました。
新聞や市広報で講演を知って
初めて来られた方も多いようです。
 
  これよりスライド写真を順次クリックすると
音声が流れます。(MP3です)
 Real One Player
Windows Media Player等で聴けます
01 家族7人ですのでそろって帰国はなかなかできません。今回は子ども2人に日本を体験させたく連れてきました。長女ハンナ20歳長男誉主有(ヨシュア)17歳です。 
02 私の家族です。3人の子ども達は私が産みましたがアフリカ人の子ども2人は養子です。リベカ9歳と
ノア8歳です。 
1988年16年前にアフリカ、ケニヤに宣教師として来ました。
03 最初からスラムにかかわりたいと思っていました。でもすぐにはできず、さまざまの準備の後、昨年スラムにコイノニア幼稚園を設立しました。
コイノニアとは分かち合いを意味します。 
04 最初4歳児のクラス15人から始め今では2クラス30人の子ども達がいます。
土曜には小学生達に英語を教えたりサッカーを楽しんでいます。 
05 10代の子ども達や若い母親達に
仕事の指導やエイズの知識を教えています。
今回の来日であちらこちらの小学校など回って講演してきましたがスラムって知らない子どもたちが多かったのでビデオを見ていただきます。 
06 高台にあるトタンふきの家々から谷を越えて子ども達がやってきます。家は6〜8畳の広さが1軒で7〜8人が住んでいます。
谷には小川が流れていて橋がかかっています。 
07 スラムには電気も水道もありません。小川は雨水と汚水が流れています。雨の後では洗濯をする人がいます。 
08 前の男の子は5歳ですが95センチしかありません。スラムの子ども達は栄養状態が悪く肉をほとんど食べないのでたんぱく質が足りません。幼稚園で毎日給食を出すようになってだいぶん良くなってきました。 
09 主人はスポーツが得意なのでいろんな運動を子ども達に教えています。 
10 子ども達の家にはハサミがありません。爪などはお母さんが歯で噛んできります。ハサミを見たこともありませんので雑誌を切っているところです。 
11 子ども達は家では部族の言葉かスワヒリ語しか使いません。英語を知らないといい仕事にも就けないので英語の歌で英語を教えています。
1年経つと英語をけっこうわかるようになります。
12 子ども達は基本的には明るいんですが栄養が悪いので集中力がありません。家にはおもちゃも本もありません。お話を聞かせているところです。 
13 子ども達の家に行きます。
お母さん達は日雇いで家にいないことが多いです。
家は木を組んで泥で壁を作りトタンをかぶせた貧しいつくりです。 
14 家と家の間にトタンをかぶせて住んでいる人もいます。トタンも古く穴だらけで雨が降るとたいへんです。 
15 スラムのメインストリートです。
スラムの家は電気も無いので真っ暗なのでビデオを撮るためにバッテリーの蛍光灯を持って来ました。 
16 たまたまお母さんがいたテレサの家を見せてもらうことにしました。 
17 1つのベッドと1つのマットレスで8人が寝ています。 
18 屋根のトタンは使い古しのものですから穴だらけです。
19 お母さんは幼稚園の月謝を滞納していたので困っていいわけをしています。でも後で払いました。 
20 このおばあさんはスラムの中ではいい生活をしているほうです。たくさんの孫を育てています。お客さんが大好きで「よくきてくれた」と言っています。 
21 家の中で煮炊きをするのでこの女の子は鍋をひっくり返して全身やけどをしています。それでもそのまま生活を続けます。 
22 若いお母さんですが子どもの身の回りをもっときれいにするように言い聞かせています。 
23 町を歩くと人々が付いてきます。
コイノニアとかイチハシとかいって
おまえ達いい仕事している。子どもが英語を話すようになったとか言われます。 
24 スラムの中に家を借りてお母さん達のセミナーやエイズの教育をしています。
その家の管理人の子どものオムツが乾されています。 
25  アフリカはものすごく貧富の差があります。それが教育の差にもなっています。私たちはお金持ちの幼稚園から始めました。愛し合うこと、尊敬しあうこと、助け合うこと。どんな人種であっても貧富の差があっても同じ友達として受け入れられるように子どもから教育をしています。
26 そして次にスラムの幼稚園を始めました。貧しかってもお互いに助け合い分け合うことをわかってほしい。
それは教育しかありません。
先生たちもお金持ちのキューナ幼稚園から来た質の高い先生達です。 
27   月謝は400円ですが払えない親もいます。でも私たちはねばってでも払わせます。払わないから子どもを幼稚園から追い出すことはしません。1年経つと滞納する親も減ってきました。 
28   JICAから女医さんに来てもらっています。
中耳炎が多く寄生虫がいてお腹がふくらんでいます。体重も身長も標準より低かったので給食を始めました。
29   最初は食べる量を決めるのに失敗続きでした。子ども達はあるだけ食べてしまい適度を知らなかったのです。
30   肉を食べたことが無い子ども達でしたのでソーセージも最初は嫌いでした。でも今では大好きです。
31 肉は子ども達の成長に必要なのだと親に理解させるよう指導しています。 
32 寄生虫のためお腹が膨れていましたが薬の寄付により駆除でき普通のお腹になりました。
眼を見るとわかります。
食欲も集中力もできて来ました。
33 子ども達は今まで靴を脱いできれいな床で遊べる幼稚園を知りませんでした。
最初は何を教えても覚えませんでした。2学期になってようやく希望が見えてきました。
34 すさんだ生活の中でかたくなでひねくれた子ども達。みんなで励ましあいながら接してきました。半年が必要でした。ほんとうに愛されたことを知らない子ども達でした。
35 今では音楽でも何でも覚えることが大好きで教えるってこんなに素晴らしいことだったんだと私たちが感動を与えられています。
36 子ども達の学習意欲はすざましく目も輝きだしました。
でもスラムの中では体験できる世界が狭いのが難点です。
37 アフリカに住んでいても動物を見たことが無いのです。動物の孤児園?に連れて行き実際に体験させています。
38 お行儀も良くなりスラムの子ども達だといっても信じてもらえないほどになりました。
39 「市橋隆雄さんを支える会」の皆さんにはたいへんお世話になっていますので帰国した祭はご報告させていただいています。このような機会を与えてもらって感謝しております。
お互いが持っているものを出しあって世界が良くなって行くだろうことを信じています。
  市橋ファミリーの2人
リベカちゃんとノアちゃん

私たちはこのふたりの子どもたちのおかげでほんとうにたくさんの祝福や恵みをもらったと思っています。
これから彼らもいろんな意味でアフリカ人が日本人の家庭に育つというあまり例のない環境をどのように受け止めていくかわかりませんしいろいろ葛藤もあるだろうし親子の問題もあるだろうとは思っています。けれどほんとうに私たちはこの子たちを愛していることだけは変わりないのでそのことを伝え続けていきます。

終わり

市橋ファミリーのサイト
AMANI AFRICAへ