雨乞岳の早春
2004年2月28日雪を求めて滋賀県側の雨乞岳に登りました。
何のためにわざわざ雪山に・・・なんて聞かれますが、
普段は難渋する笹原も、堅くしまった一面の雪の下。
何処でも自由に歩ける醍醐味は一度味わったものにはたまらない快感なのです。
昨年同様今年も雪解けが早いです。
昔は鈴鹿の山の雪は2月になると1月よりも多く積もって4月にならないと消えなかったんですが。これも地球温暖化でしょうか。
 
鈴鹿第2の高峰、雨乞岳は滋賀の山である。
穏やかな山容だが冬季には深い雪に覆われ日帰りで登山するのは困難だ。
まだ鈴鹿スカイラインは閉鎖されているが滋賀県側旧料金所までは進入できるので
そこから歩いて登ることにした。もう道路には雪はまったく残っていなかった。
稲ヶ谷から入った。この谷は険しくけっこう手ごわい。
雪解けで沢の水も多い。
入口近くの滝ではかって若き命を落とした者もいた。
   
沢にはまだツララがいたるところに
ぶら下がっていた。
解けかかったのを手にとってキャンディのようにほうばる。うまい!これを甘露というのだろう。
   
樹林を深く覆っていた雪も解け出した。最初に山を彩るのはマンサクとコブシだ。
それと脚もとのフキノトウと福寿草。
今度来るときには見れそうだ。
   
幹の周りは暖かいのだろう。
真っ先に雪を解かす。
自然の営みの神秘である。
   
頂上近く
一面の雪原である。
雪が解ければ深い笹原となり
とても歩けない場所だ。
今のうちに思いっきりかっ歩しよう。
   
御在所岳を望む。
裏から見るとあらためて
その巨大さに気づく。
ロープウェイがなければ
素晴らしい山なのだが。
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