オハイオからの贈り物   TOPページに戻る


3年間過ごしたオハイオを離れることになった。
仕事は専門職だから何処にいても似たようなもので未練はなかったが
親しくしていた友人たちとの別れはつらかった。
しかしこれも考えようでこの歳になってから素晴らしい体験の日々を過ごさせてくれた
神の計画に感謝することにした。
在米中はクリスマスや誕生日の度に友人たちからプレゼントを山ほど貰っていた。
こんなにしてくれなくてもと思ったこともあったがその中のいくつかは日本では手に入らない
また心のこもったものであった。

1.奇妙な壁飾り
    素朴な板に太い割り箸を切って貼り付けただけのもの。
    何を意味するかすぐにはわからない。でもふと見たときそこにくっきりと
    JESUS の文字が浮き上がる。


2.聖歌集

    古い本だけど表紙の裏には友人たちの寄せ書きがいっぱい。
    教会で私がもっぱら座っていた席の備え付けのを特に選んで贈ってくれたもの。

3.教会音楽のナマ録テープ

    わざわざ私のためピアノとオルガンを演奏し、のど自慢の男性達の独唱入り。

4.写真アルバム

    3年の間あちらこちらの森林公園でまた友人たちとの日々を撮った写真の数々。

5.楽譜入り額縁のオルゴール

    悲しいときは心を癒し嬉しいときは神への感謝を歌ったアメイジンググレースの
    演奏がきこえる。
    裏にはこの曲の作詞者であり奴隷運搬船のクルーという忌まわしい過去から
    救われた牧師の経歴が書かれている。


6.お別れカード

    現場作業者のおばさん達から贈られた寄せ書きカード。
    公共の場では口をはばかるような下品なスラングもたっぷり。
    でも彼女らとのスラングでのジョークの言い合いは楽しかった。

そして何よりも国を越え世代を越えて今も続く友人たちとの友情こそ最大の贈り物である。


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