アフリカ・ケニヤでの活動

  1. 1988年9月より現在まで、デイスター大学聖書宗教学科専任講師として、旧約聖書神学・世界宣教学・牧会学・キリスト教教育論・キリスト教活動論・教会成長論を、学士・修士課程で教える。
    クラスで学ぶ学生は、ケニヤを始め70年代以降の内戦・虐殺を体験し国の復興に苦闘するエチオピア、コンゴ、ルワンダ、ブルンジ、ライベリアシエラリオン、ナイジェリアなどアフリカ15カ国、また、アメリカ、アイルランドからの留学生である。
    彼らは、元々教会・教育界(高等学校、神学校)・地域開発事業の指導者であり、卒業後は帰国し、それぞれの分野で人々を指導し国の復興に尽力している。
    つまり指導者としての再教育、アフリカで最も必要とされる「僕(しもべ)として仕える指導者」の人材育成・訓練に取り組んでいる。

  2. 1989年4月より96年12月まで、東アフリカ長老教会協力牧師としてキベラ地区のスラムにあるイマヌエル教会、シランガ教会、ガトゥイキラ教会でスラムに住む人々に対して牧会活動を行う。
    3つの教会を巡回しながら礼拝の説教を始め、夫に捨てられ多くの子供を抱えるいわゆるシングル・マザー、アルコール中毒者へのカウンセリングと職業訓練、幼稚園、ストリートチルドレンのためのデイ・スクールで精神的ケアを含む教育活動の組織・指導に携わる。

  3. 1995年より97年まで世界規模のNGOワールド・ヴィジョンのプロジェクト・コーディネータとしてケニヤ北東部ワジール地区シフタの出没する砂漠地帯でソマリア難民援助プロジェクト(貯水池建設、診療所建設、農業振興)の推進、また内戦・大量虐殺後のルワンダでゲリラ活動の頻繁なコンゴ国境地域、ブルンジ及びタンザニア国境地域における復興開発援助プロジェクト(農業復興、婦人グループ職業訓練、国内難民キャンプ診療所建設)の推進のために現地に赴き働く。

  4. 1998年1月、過去10年の東アフリカでの活動の評価として「教育」の重要性を再確認。キューナ教会とキューナ幼稚園を設立。キューナ教会ではケニヤ社会のニーズ(幼児教育、婦人問題、貧困、病気など)と取り組む教会形成をめざしている。現在教会に集まる人々(ケニヤを始め9カ国)を動員してキベラ・マシモニ地区の孤児、婦人グループに対する経済、教育的支援、キリマニ地区のエイズ乳児園への労働奉仕、経済的支援、ンゴング地区の孤児院への食糧援助を定期的に行っている。カンゲミ・スラム地区にコミュニティセンタを建設、地域のニーズに取り組む構想を練っている。NGOアルデイ・ナ・ウペポ顧問。
    キューナ幼稚園は現在1歳半〜6歳までの102名幼児が在籍。ケニヤを始め世界17カ国からの幼児に「神と隣人を愛し、仕えること」をモットーに、全人格的な幼児教育を行っている。次代の世界を担えるのは道徳的・スピリチュアルにマチュアな人間だと信じ、幼児期にその資質を育成すべくこの教育に取り組んでいる。この教育事業を通し将来コミュニティ・センターの建設・運営の資金捻出、幼児教育に携わる教師たちの育成・訓練をも行っている。

  5. その他、東アフリカ各国で教会の行う地域開発事業に日本人クリスチャンを派遣する(いわばクリスチャン協力隊)ことを推進するアフリカ宣教会の副代表、またナイロビ日本語聖書研究会主催。

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