亀の細道
ウォーキングまっぷ
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閉会のご挨拶 「亀山あるこうかい」でいつかは取り上げたいテーマが「埋もれゆく近代史」の発掘でした。 私たちがまだ若い頃、一世代上の皆さんは戦後の復興を成し遂げ自分たちの世代の反省から再び戦乱の世が来ないよう、平和な暮らしへの道筋を残してくれました。 私たちの世代もそれを引き継ぎ、少なくとも物質的には豊かな社会を築いてきました。 「埋もれゆく事故事件の跡を訪ねて」で取り上げた事故例は、いずれも半世紀以上も前に起こりました。 命を落とされたり重症で後遺症に苦しんだ方々、そのご家族、人生を狂わされた方々も多々ありその重大さをあらためて思います。 一方、これらの事故はその後の成熟した社会基盤への礎ともなりました。 列車転落事故が与えた教訓は今日のレスキュー隊に活かされています。 全国でも例のない高圧電流流入事故は電力設備での安全管理と保護装置と機材の改良につながり、わが国の電力は世界有数の安全と安定供給を誇っています。 しかしながら昨今「想定外」という一言で重大な事故が処理されることが目立ち残念に思います。歴史から学ばない「想定外」はあってはならないことです。 「歴史とは現在と過去の尽きることのない対話である。」と言われます。 私たちの企画で先人たちの苦難を知ることが次世代につなぐ一助になればと思います。 17年の永きに渡って一緒に活動していただきました皆様には本当に感謝いたしております。 ここに一つの時代を終えることで次世代の皆さまに新たな活躍の場を譲ることにします。 2023年5月吉日 亀山あるこうかいクラブ事務局 |